2003年09月09日(火) 00時00分
ヒノヒカリにコシヒカリが混入(朝日新聞・)
県農協が今春県内の農家に販売した水稲「ヒノヒカリ」の苗の一部に「コシヒカリ」が混入していたことが、県農協の調べでわかった。混入した量は、ヒノヒカリの予想収量約3250トンのうち約30トンとみられるが、2種類の稲は収穫時期が1カ月ほど違う。農家は「いつ収穫すればいいの」と困惑している。
県農協によると、混入が見つかったのは東讃、大内、国分寺、坂出、香川など県内11支部管内の水田。農家から8月中旬、「今ごろ出るはずのない稲穂がすでに出ている」という連絡が県農協にあり、わかった。
水稲は、県農協の種子センターが種子生産農家から集め、3月ごろ、各支部の育苗センターに移される。そこで約7〜8センチの苗に育てたうえで4、5月ごろ、農家に販売している。県農協は、種子センターで種子を消毒している時か、種子生産農家が県農協に持ち込む際に混じったのではないかとみて、詳しい原因を調べている。
混入した米の作付面積は県全体で約650ヘクタール。ヒノヒカリは10月上旬が収穫期で、コシヒカリは8月中旬から9月中旬に収穫時期を迎える。このため、ヒノヒカリの収穫までコシヒカリを田に放置すると、熟しすぎて米粒が砕けてしまうという。「かといって、コシヒカリに合わせて早く収穫したら、ヒノヒカリを青いまま刈り取ることになる。どちらにせよ困っている。補償して欲しい」と、坂出市の農家の男性は嘆いた。
県農協は「混入した水田を持つ農家への対応と、苗を供給する際に混入を防止する策を考えたい」としている。
(9/9)
http://mytown.asahi.com/kagawa/news02.asp?kiji=5752
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