2003年09月09日(火) 06時50分
多重債務者提訴 「過払い利息」返還求め34人が熊本地裁に(熊本日日新聞)
利息制限法の上限(年利15〜20%)を超える金利を違法に支払わされたとして、県内の多重債務者三十四人が八日、消費者金融や信販会社五社に過払い利息の返還や損害賠償など計約二千五百万円を求める訴えを熊本地裁などに起こした。
全国青年司法書士協議会(東京)の呼び掛けに応じたもので、一斉提訴は県内で初めて。県青年司法書士会(中山二郎会長)によると、十二日までに原告数は約五十人に達する見込み。
訴状によると、被告各社は貸金業法に基づいて利息制限法の上限を超える金利を請求できる要件を満たさないまま、原告に年20%以上の金利を違法に請求。このため、長年にわたって借り入れ・返済を繰り返してきた原告は、すでに債務を完済したうえで過払いが生じている、としている。
県青年司法書士会は「利息を払い過ぎて多重債務に陥り、ヤミ金融に手を出した人はたくさんいる。被害者救済策として、今後も過払い利息返還訴訟を積極的に進めていきたい」と話している。
http://kumanichi.com/news/local/main/200309/20030909000040.htm