2003年09月08日(月) 08時47分
[セキュリティ]NAC、03年8月のウイルス届出状況を発表(BCN)
日本ネットワークアソシエイツ(NAC、加藤孝博社長)は9月5日、03年8月におけるコンピュータウイルスの届出状況を発表した。この統計は、同社データセンターで把握している情報を基に、各ウイルスを検知・駆除したマシン件数を算出したもの。上位5位は以下の通り。
1位 「W32/Nachi.worm」 5515件
2位 「W32/Lovsan.worm.a」2607件
3位 「W32/Lovsan.worm」1174件
4位 「W32/Klez.h@MM」732件
5位 「Exploit-DcomRpc」553件
8月は、11日のLovsanワームの発生を皮切りにその亜種、Nachiワーム、Sobig.fと立て続けにウイルスが発生、感染が広がり、以前から蔓延していたKlezやNimdaとはケタ違いの感染拡大を見せた。
とくに、Lovsanワーム、Nachiワームについては、お盆休み明けの8月18日以降、企業ユーザーの間でモバイルPCを会社に持ち帰る従業員を起点にした、企業内ネットワークでの感染拡大に強い警戒体制が敷かれたが、その不徹底によって、一部の企業で懸念された感染拡大が発生した。
同社では、マイクロソフトと協力し、本来の同社カスタマーベースである法人に限定せず、個人のPCユーザーに向けても、マイクロソフトの脆弱点パッチと該当ウイルスに対する最新定義ファイル、駆除ツールの入ったCD-ROM1万枚の無償配布を9月3日から開始している。
同社・加藤義宏技術統括部長は、「8月は、社会に大きなインパクトをもたらした新規ウィルスが発生した。なかでも、Lovsanはコンシューマを中心に多数の感染者を出した。その感染は未だ終息しておらず、対策がされていないユーザーは至急その対策を行う必要がある」としている。
さらに、「後半はNachiが出現、感染拡大し、発見件数をみると、わずか11日程で(発見は米国時間の19日)かなりの繁殖を見せており、このウイルスについても強い警戒が必要。今後は、マイクロソフトのセキュリティパッチには十分注意を払う必要がある」と注意を呼びかけている。
日本ネットワークアソシエイツ
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