2003年09月08日(月) 00時00分
ミネラルウォーター税でシンポ 10日甲府(朝日新聞・)
ミネラルウオーター税の導入を検討している県は10日、「水と森林」をテーマにシンポジウムを開く。専門家による基調講演のほか、県と飲料メーカー、消費者団体らによるパネルディスカッションもある。法定外目的税のあり方から山梨の水が「おいしい」とされる理由まで、活発な論議になりそうだ。
基調講演では県環境科学研究所の輿水達司氏が地質学的な視点から山梨の水の特性について話すほか、森林の持つ機能についての講演もある。
パネルディスカッションは山梨学院短大助教授の片田興氏がコーディネーターで、飲料メーカー側から県ミネラルウォーター協議会の役員、県側から県税務課長が出席。生協、輿水氏らも加わる予定だ。
同税をめぐっては、県と業界が激しい攻防を展開してきた。業界は「一部の産業の狙い撃ちだ」と反発し、県に質問書などを繰り返し送付。県も先月26日、業界側の再質問書に回答した。
この回答では、零細事業者への配慮として、赤字が一定期間継続した事業者への「徴収猶予制度」を検討していることを説明。さらに、利潤や給与などの生産額に占める割合である付加価値率は清涼飲料製造業では31・1%であるのに対し、ミネラルウオーター産業では40%台だとして、「利潤の占める割合がより高い」と指摘した。
今回のシンポジウムは業界と県が公開の場で直接、議論する初の機会。県税務課は「賛成、反対両方の意見を聞いてもらい、県民に関心を持ってもらいたい」と話す。午後1時15分から甲府市蓬沢の県自治会館で、入場自由。問い合わせは同課(055・223・1387)へ。
(9/8)
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news02.asp?kiji=6068
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