2003年09月08日(月) 22時48分
<防衛庁>来客の出入りに目隠し 長官室前の廊下と中央吹き抜け(毎日新聞)
執務室をガラス張りにしたのは長野県の田中康夫知事だが、東京・市ケ谷の防衛庁では、8月から長官室前の廊下と中央吹き抜けを隔てるガラス一面に白いフィルムを張り、来客の出入りを見えにくくしている。
防衛庁庁舎は建物の中央が吹き抜けになっており、吹き抜けを一周する廊下のガラス越しに同じフロアの反対側や別のフロアの様子が見える。長官室は11階、記者室は10階。長官室で自衛隊イラク派遣問題の内部検討会議を開いたことがマスコミに漏れたのは、階下の記者がガラス越しに観察していたから、と読んだしたらしい。
「誰と会ってるか分かるのはまずいと職員から言われちゃってね。イメージが悪いし、私も抵抗感があったんだけど」と石破長官。イラク復興特別措置法は成立したものの、現地の治安悪化で自衛隊派遣のメドは立たない。いらだつ防衛庁幹部が「長官室隠し」を思いついたようだ。
ちなみに情報非公開のコスト(フィルム代)は34万円。防衛費は適正に執行されたというべきかどうか。【宮下正己】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030909-00000094-mai-pol