千葉市　一般車両を一部規制あすからＪＲ稲毛駅周辺で『実験』（東京新聞）

2003年09月07日(日) 00時00分

　千葉市は八日から四日間、ＪＲ稲毛駅東口周辺で、一般車の臨時乗降場の設置や交通規制を行い、交通量などを調査する「交通社会実験」を初めて実施する。実験は、東口のロータリーに進入してくる一般車の無秩序な駐停車の防止など混雑の緩和策を練るのが狙い。

　乗降客が一日当たり約十万人と、市内に十八駅あるＪＲの中で二番目に多い稲毛駅。特に東口はバスやタクシー、一般車が錯綜（さくそう）し、市が五月に独自で行った実態調査では、早朝の混雑ピーク時には広場のロータリーに入ってきた車七百台（一時間当たり）のうち五百六十台が一般車と八割を占めている。

　実施するのは、通勤通学ラッシュ時の午前六時半−同八時半の二時間。駅前広場内に臨時乗降場二台分を仮設するほか、広場への一般車の進入禁止や一方通行の規制を図り、交通量や滞留の長さ、沿道乗降の状況などを調べる。また、車の利用者らを対象にロータリーの混雑具合などについて駅頭アンケートも行う。

　実験結果は、市の再開発促進地区に指定されている同駅周辺（約三十ヘクタール）の施設整備計画の策定にも役立てる。

　実験による交通規制については、市政だよりや市のホームページ（ＨＰ）などで市民に協力を呼び掛ける。　（山田　晴子）

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