2003年09月06日(土) 21時03分

長崎市立病院、乳児に投薬ミス　再発防止に万全を期したい　／長崎（毎日新聞）

　◇「遺族に深く陳謝」
　長崎市立市民病院で投薬ミスにより乳児が死亡した業務上過失致死事件で、楠本征夫・市病院事業管理者や宮田昭海院長が５日、緊急に会見し、楠本管理者は「遺族や、市民病院を信頼して下さっていた市民の皆様に深くおわびします」と語り、深々と頭を下げた。
　宮田院長が経過を説明し、投薬ミスで書類送検された男性看護師（３７）について「約９年間勤務するまじめで優秀な看護師。勤務体制からみて、過労がミスの原因ではないと思う。本人の思い込みや不注意によるものではないか」と話した。
　ミス発覚後、看護師は新生児用集中治療室からはずれ、別の小児病棟で働いている。看護師は口頭で「責任をとって辞めたい」と申し出たという。宮田院長は「捜査結果を受けて処分を検討します」と語った。
　同病院は投薬の際に複数で薬を確認するなどチェック体制を強化した。楠本管理者は「再発防止に万全を期していきます」と誓った。【松本光央】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030906-00000001-mai-l42