2003年09月04日(木) 07時45分
機材購入で数千万水増し 千代田学園元理事長ら(共同通信)
学校法人「千代田学園」の元理事長らによる背任事件で、学園が2000年、パソコンや教育機材を購入する際、元京都科学技術学園理事長の山崎種三容疑者(71)と元千代田学園理事長内木学容疑者(58)が業者に数千万円を水増し請求させ、学園に水増し分を含め約2億6000万円を支払わせていたことが4日、関係者の話で分かった。
山崎容疑者らが水増し分を業者から還流させた疑いがあり、警視庁捜査二課は背任か業務上横領容疑の可能性があるとみて資金の流れの解明を急いでいる。
関係者によると、千代田学園は2000年4月、都内の機械販売会社を通じて中古パソコン80台を1億3000万円で購入。さらに5月から9月にかけ、海洋科学の教育に使う中古機材を都内の別の二つの業者から約1億3000万円で購入した。
パソコンや機材は実際は京都科学技術学園の系列校などで使用していたものを納品したが、内木容疑者は数千万円を水増しした額で売買契約を締結した業者らから購入したように見せ掛け、学園に代金を支払わせた。
山崎容疑者は1999年12月、経営が悪化していた千代田学園を立て直すために同学園顧問に就任、広報担当だった内木容疑者が理事長となっていた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030904-00000029-kyodo-soci