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東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩15分、山を崩して造成した横浜市青葉区の住宅地に森容疑者宅はある。都築区のマンションに住んでいたが、平成11年に土地を購入、木造2階建ての住居を新築した。
「身長180センチの長身で、エリート風」(近所の主婦)という森容疑者は妻と幼い娘2人の4人家族。インターホンに反応はなく、玄関ドアには生協の注文票が…。
森容疑者は昭和大医学部卒業後の6年、同大藤が丘病院の臨床研修医になり、10年、助手となった。同院関係者は「10人いる麻酔科スタッフの中では若手医師の指導的な立場。子煩悩で、机には子供の写真を飾っていた。几帳面な性格で懸命に仕事をしていたので、信じられない」と驚きを隠さない。
そんな森容疑者が犯行に及んだのは先月23日午前4時45分ごろ。青葉区のマンション3階に住む私大3年の女子大生(21)宅に侵入し、Tシャツ、パンティー姿で寝ていた女子大生の尻をなでた後、左尻に睡眠鎮静剤を注射器でプスッ。
「女性は痛みで目を覚まし、絶叫。森容疑者は逃走したが、通報で駆け付けた署員を見て観念、『私がやりました』と認めた。女性の体に触りたい一念で無施錠の家を探し回り、若い女性なら誰でもよかったようだ」(捜査関係者)
仕事一筋のまじめ人間だった森容疑者には、意外な一面があった。
同県内に事務局を置くネットワークビジネス「L」に参加。同社は健康食品などを販売し、「小売り、卸売、ロイヤルティーの収入が獲得できる」(関係者)。
同社のホームページには、問い合わせ先として事務局と並んで、森容疑者と妻の名前、住所などが記載されており、中心的存在だったようだ。
ネット上の掲示板には「このビジネスで医者としての収入以外に、夫婦でセカンドカーを買うことができたり、妻にも現金で車を買ってあげられ…」と成功談を披露。「資料請求して頂ければすべて分かります」と参加を呼びかけていた。
自宅ガレージには、「セカンドカー」とみられる2人乗りのスポーツカー、トヨタ「MR2」が止められていた。
はた目には、不自由なく暮らしていた森容疑者だが、「仕事や家庭でストレスがたまり、むしゃくしゃしてやった」と供述。病院は森容疑者を懲戒免職処分にする方針で、ハレンチ“往診”の代償は大きい。
ZAKZAK 2003/09/03