2003年09月03日(水) 00時00分

新型肺炎対策　情報、メールで交換 アジア都市危機管理会議　連絡網活用で合意 （東京新聞）

　東京をはじめアジア各都市でつくる「アジア大都市ネットワーク２１」による「第一回アジア危機管理会議」が二日、都庁で開かれた。今冬の再流行が懸念される新型肺炎（ＳＡＲＳ）対策として、各都市間の電子メールによる緊急連絡網を活用することで合意。大都市のＮＢＣ（核、生物、化学）テロ対策についても意見交換した。

　「アジアネット」には十二都市が参加しており、うち十都市が「危機管理ネットワーク」を形成。今回は「危機管理ネット」の加盟都市のうち、東京やソウル、北京、ジャカルタなど九都市から危機管理担当者ら計四十七人が出席した。

　「アジアネット」では、災害や大規模事故に向けた電子メールによる都市間緊急連絡網を設けているが、今回の会議では連絡網をＳＡＲＳ対策として活用することを都が提案し、了承を得た。

　ＮＢＣテロ対策では、オウム真理教（アーレフに改称）による地下鉄サリン事件について、都や警視庁、営団地下鉄などが事件の概要や対応、教訓を報告した。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20030903/lcl_____tko_____001.shtml