2003年09月03日(水) 13時20分
<1億円盗難>ATMの防犯カメラに映った男の写真を公開(毎日新聞)
東京都中央区の会社事務所で今年7月、キャッシュカードが盗まれ計約1億2200万円がATM(現金自動受払機)から引き出される事件があり、警視庁捜査3課は3日、ATMの防犯カメラに映り、窃盗容疑で逮捕状を取った男の写真を公開した。男はカードでは引き出せない会社名義の当座預金を、事務所のパソコンを使い、ネットバンキングで社長名義らの普通預金口座に移し替えたうえで、金を下ろしていたという。
調べでは、男は7月28日午前10時25分ごろ、同区日本橋室町1の都市銀行出張所のATMで、同区八丁堀1の豆類輸入販売会社「幸和商事」の社長(77)名義のキャッシュカードを使い、計700万円を引き出して盗んだ疑い。
男は7月25日から3日連続で同社にピッキングで侵入。その間、役員名義の通帳やカードを盗み、普通預金口座から会社の運営資金約3000万円をATMから引き出した。また、当座預金の1億円をネットバンキングで社長らの普通預金口座に振り込んだ。この金は28日午前、ATMで計60回にわたり約9200万円が下ろされた。
同社は金曜の25日午後8時過ぎに社員が退社し、29日午前に出社した社員が被害に気づいた。玄関ドアや金庫の扉は接着剤で固められていた。カードの暗証番号やネットのID番号は、机の引き出しにあった紙に書かれていたという。
男は35〜55歳ぐらいで身長172〜175、青レンズの眼鏡をしていた。【長谷川豊】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030903-00001062-mai-soci