2003年09月03日(水) 12時25分
<宮崎日日新聞>社長ら5人を懲戒処分 アカウミガメ卵報道で(毎日新聞)
宮崎日日新聞社(本社・宮崎市)は2日、アカウミガメの卵がキツネに食べられる被害を報じた際に取材記者がキツネを餌でおびき寄せて写真撮影した問題で、長友貫太郎代表取締役社長ら5人を懲戒処分にした。
処分は▽社長と編集局長が減俸3カ月▽編集局次長兼報道部長が減給1カ月▽写真部長と同部次長が減給2カ月。
同社は00年9月と10月、宮崎県佐土原町の海岸で県の天然記念物・アカウミガメの卵がキツネに食べられる被害を写真付きで報道。ところが、写真撮影のために取材記者が小さく切ったハムでキツネをおびき寄せたことが今年8月、発覚した。
処分は3日の朝刊で発表。「(1)写真部取材班が産卵場所に餌をまき、キツネをおびき寄せて撮影した(2)卵を食べているシーンは写っていないのに食害を断定的に報じた——など不適切な取材と表現があった」とし、6日に検証結果を掲載するとしている。【谷本仁美】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030903-00001043-mai-soci