2003年09月02日(火) 23時09分
<日銀>準備預金の統計に誤り 訂正数値を発表(毎日新聞)
日銀は2日、銀行が日銀の口座に積む準備預金の統計の一部に誤りがあったとして訂正数値を発表した。日銀はコマーシャルペーパー(CP)統計の誤りを放置した問題を受けて進めている全統計の点検の中で見つかった。今回も含め11件の訂正があるという。日銀のインターネットのホームページで公表している。
銀行は預金の引き出しに備え、預金残高の一定割合を準備預金として積む義務がある。日銀は銀行から毎月の準備預金の平均残高の報告を受け、全行の集計値を約1カ月半後に公表しているが、月の途中で銀行が合併した際、解散する銀行を1カ月分集計したケースがあった。
訂正は98年1月以降の26カ月分で見つかった。修正が最大なのは00年3月、中央信託銀行と三井信託銀行の合併(合併自体は4月)分を修正しなかったケースで、当時の公表値より308億円少ない5兆856億円に訂正した。
日銀は「統計利用者に迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪した。ただ、金融政策の検討には別の数値を利用しており、影響はなかったと説明している。【今沢真】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030903-00000081-mai-bus_all