2003年09月02日(火) 00時00分
橋の耐震補強工事 20カ所で手抜き(朝日新聞・)
県が発注した橋の耐震補強工事で、20カ所の橋に設計より短いアンカーボルト234本が使われていたことが1日、県の調査で分かった。アンカーボルトは落橋防止装置を固定する鉄の棒で、全国で同様の手抜き工事が見つかっている。県は同日、堀田建設(八幡浜市)など県内外の計12業者を2カ月〜1年の指名停止にした。
昨秋に岐阜県で同様の欠陥工事が発覚したことを受け、県は今年2月から、超音波装置を使って96〜02年度に施工された国道や県道の45カ所のボルト4829本を調べてきた。
ボルトは直径2〜5センチ程度で、橋脚のコンクリートに穴を開けて打ち込む。手抜き工事が見つかったのは伊方町の伊方橋(国道197号)や松山市の新柳橋(同317号)など20カ所。設計上は長さが80センチなのに11センチしかないボルトもあったという。
これらの工事を施工したとして、県は構造メンテック(松山市)や小手川工業(松前町)、ショーボンド建設(東京都)などを指名停止処分にした。請負業者に修復命令を出し、すでに補修工事を終えているという。
(9/2)
http://mytown.asahi.com/ehime/news02.asp?kiji=2811
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