2003年09月01日(月) 09時27分
スーパー、詐欺対策でネットクーポンの受取りを中止(japan.internet.com)
インターネットを介したクーポン詐欺が後を絶たないため、大手食品チェーン
Publix および多数のスーパーマーケットが、コンピュータで印刷したクーポンの受取りを全面中止した。
Publix による受取り中止は、偽のクーポンがインターネットで出回っているという報告が多数出たことを受けてのこと。
CouponInformationCenter (CIC) によると、偽クーポンは、オンラインクーポンを装ったもので、Eメール/チャットルーム/オークションサイトなどで配布されていたという。CIC は、消費者製品メーカーがクーポン詐欺を監視するために設立した非営利団体。
Publix の広報担当 Brenda Reid 氏によると、コンピュータで印刷されたクーポンに関する疑念は、 同社が持つ768店舗全店でオンラインクーポンの引き換えを全面中止するに十分なほど深刻だという。
「偽クーポンは、正規クーポンと見分けがつかない」と Reid 氏。
中止を決めたのは Publix だけではない。食品スーパーマーケットチェーンの
HarrisTeeter は8月18日、141店舗の全てでインターネットクーポンの受取りを中止すると発表。他にも多くのスーパーマーケットが、インターネットクーポンの受取りを一時的に中止している。
偽のクーポンが出回り始めたのは、2週間ほど前、ジョージア州アトランタとその周辺地域でのこと。それらは様々な製品の無料券を模造したもので、Salon Selectives のシャンプー、Haagen Dazs のアイスクリーム、Dove の石鹸などを貰えるものがあった。手口は、本物のクーポンをコンピュータでスキャンし、インターネットを介して転送するというものだった。
偽クーポンは、小売業界で以前から重大な問題になっている。しかし、スキャナやグラフィックデザイン ソフトウェアなどが一般家庭にも普及し、クーポン偽造は簡単になり、オンラインオークションサイトでも大量に出回っている。例えば、eBay サイトでは、何千ものクーポンが売られている。クーポンの使用条件には譲渡を禁止するという項目があるのが一般的だが、無視されているのだ。
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