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全長約五百メートルに約六十店舗が立ち並ぶ「ゆりの木通り商店街」。店主らでつくる事業協同組合「浜松ショッピングセンター」は、一昨年二月にアーケードを新装したのに合わせ、昨年三月に約六百万円かけて防犯カメラ三十基を取り付けた。
防犯カメラは二十四時間稼働。そのため、プライバシー保護には細心の注意を払った。まず、設置場所が歩行者に一目で分かるように、「防犯カメラ設置」と書かれたシールを掲示。「デジタルチップに保存したカメラの映像は約二週間で上書きする」「映像の閲覧は犯罪被害などを受けた場合のみに限定」「同組合の役員と防犯カメラの設置業者が立ち会いのもとで閲覧する」など、厳格な運用規定を定めた。
これまでに防犯カメラの映像が事件解決に結びついたケースはないが、ごみの不法投棄や違法な客引きが少なくなったという。同組合の田中信之理事長(59)は「もともと、犯罪が多発していたわけではない。犯罪の抑止効果になればと思って設置したが、一定の効果は上がっている」と話す。
この秋には、「ゆりの木通り商店街」に隣接する「有楽街」も、浜松市や浜松中央署の協力を受け、商店街の出入り口と中央部付近に八基の防犯カメラを設置する計画。有楽街商店街振興組合の御園井宏昌理事長(74)は「(警察や商店主らによる)防犯活動では見逃されていた部分を補完し、今まで以上にお客様が安心して食事や買い物ができる商店街を目指したい」と期待を込める。
会社帰りに有楽街に立ち寄った浜松市内の会社員男性(37)は「安全が守られるなら(防犯カメラの設置は)賛成」としながらも「プライバシーが侵害されないように、きちんとした運用をしてほしい」と注文をつけた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/siz/20030901/lcl_____siz_____003.shtml