2003年09月01日(月) 22時33分
「Qooオレンジ」400万本を回収 三笠コカ・コーラ滋賀工場で製造(京都新聞)
日本コカ・コーラは1日、3月16日から8月11日まで三笠コカ・コーラボトリング滋賀工場=滋賀県愛知川町愛知川=で製造された500ミリリットルペットボトル入り清涼飲料水「Qoo(クー)オレンジ」約400万本を自主回収すると発表した。消費者から飲み口などにカビが付着しているとの苦情があり、同社の調査で、製造ラインの不具合が原因と分かった。
同社は、大津市内の自販機で売られた複数製品からカビ発生が認められたため、同じ製造番号を持つ約20万本を8月24日から自主回収していた。その際、カビ発生の原因は、運搬時の衝撃で中身が漏れたためとしていた。
しかし、その後の調査で、製造ラインのがたつきでボトルから中身が漏れた上に、ボトルの洗浄工程にも不備があり、外側に漏れた中身を完全に洗い落とせていなかったことが判明。同じラインで製造した全製品を回収対象にした。
同社によると、製品は全国に出荷されており、これまでに消費者から計11件のカビ発生の苦情があった。市場に残っているのは全体の約3割と見られるという。
同社は「カビは一般的に健康に影響を及ぼさないと考えられるが、万全を期すため自主回収する。再発防止に向けた対策を講じ、品質管理に一層努力する」としている。(京都新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030901-00000055-kyt-l25