2003年08月30日(土) 09時51分
MSBlast.B作成容疑で18歳少年逮捕(ZDNet)
MSBlastワームの攻撃によって大量のコンピュータが損害を被った事件で、米連邦捜査当局は8月29日、18歳の少年を逮捕したと発表した。
シアトルのジョン・マッケイ米連邦検事によると、逮捕されたのはミネアポリス在住のジェフリー・リー・パーソン被告(18)。保護下にあるコンピュータに故意に損害を与えた罪で逮捕・起訴された。
同容疑者はBlasterワームの亜種「MSBlast.B」を作成した罪に問われている。これは基本的に、最初のBlasterの2つのファイル名を付け替えた亜種で、うち一方の名称に同容疑者のスクリーンネームである「teekid」を使っていた。またMicrosoftとビル・ゲイツ会長をあざけるメッセージがいくつか加えられていた。MSBlast.Bは最初のMSBlastや後に出現したMSBlast.Dに比べると、拡散の規模はそれほど大きくない。
しかしマッケイ氏は、いわゆるBlasterワーム(MSBlastの別名)が拡散を続ける上でMSBlast.Bは重要な役割を果たしたと指摘。記者会見で「同被告はBlasterワーム問題において中心的かつ重要な存在であり、今回の逮捕は今後の進展に向けた重要な一歩になると考える。これはMicrosoftのみならず、自宅や職場でコンピュータを利用する数多くのユーザーに対する深刻な攻撃だった」と述べている。
MSBlastはWindowsの脆弱性を突いてコンピュータを攻撃するワームで、比較的稚拙なプログラミングにもかかわらず世界中で拡散し、最初の24時間で推定12万台のコンピュータに感染した。Microsoftは7月にこの脆弱性を修正するパッチをリリースしたが、これを適用していなかったホームユーザーや企業が多かったことが、MSBlastの急激な拡散の背景となっている。→詳細記事(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030830-00000002-zdn-sci