2003年08月30日(土) 00時00分

イラク、爆弾テロ　死者１００人超す 米大統領強く非難 （東京新聞）

　【カイロ２９日秦融】イラク中部ナジャフの「イマム・アリ廟（びょう）」の外で二十九日起きた爆弾テロで、米ＣＮＮテレビは同日、イスラム教シーア派の組織、イラク・イスラム革命最高評議会（ＳＣＩＲＩ）の最高指導者ムハマド・バキル・ハキム師を含め死者は百人を超えたと伝えた。また衛星テレビ、アルアラビーヤによると、イラクの暫定統治機構、統治評議会は二十九日、ナジャフで起きた爆弾テロを受け、三日間の服喪を宣言した。　

　【ワシントン２９日豊田洋一】ブッシュ米大統領は二十九日、イラク中部ナジャフのモスク（イスラム教寺院）前で起きた爆弾テロを「強く非難する」と述べ、犯人検挙に全力を挙げる声明を発表した。

　大統領は声明で、「悪意に満ちたテロリズムはイラク国民の自由、平和、和解（の破壊）を狙ったものだ」と指摘。その上で「イラクにいる米政府当局者に対し、イラクの治安当局や統治評議会と協力して犯人を特定し、法の裁きを受けさせるよう指示した」ことを明らかにした。

　さらに「イラク国民と国際社会が協力して努力すれば、平和と自由を必ず成し遂げることができるだろう」と述べ、イラクの治安安定のために国際社会の協力が必要だと強調した。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20030830/eve_____kok_____000.shtml