2003年08月29日(金) 00時00分
野菜 冷夏で高値 安売り人気野菜の安売り。大勢の人たちが買い求めた=名古屋市熱田区のジャスコ熱田店で(朝日新聞・)
名古屋のスーパー 大手スーパーのジャスコなどを展開するイオンは28日、4日間限定の野菜の大安売りを始めた。冷夏で高騰した生鮮野菜を安く買えるとあって、名古屋市熱田区の「ジャスコ熱田店」にも、チラシなどを見た主婦らが詰めかけた。苦しい家計でやりくりする、そんな主婦たちの声を聞いた。
自転車に山積み/毎日店探し
主婦やりくり キャベツ1玉98円、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンは一つ33円。通常価格の2〜5割引きという特売品が、生鮮野菜コーナーに積まれた。
同市昭和区の横井直子さん(61)はジャガイモとタマネギを10個ずつまとめ買い。「野菜が高いでしょう。物によっては3倍近くて手が出ない。お店が努力して安くしてくれるのを上手に使わない手はないわ」と喜ぶ。自転車の前後のかごに山積みにして帰った。
1〜5歳の子ども3人を連れた熱田区の平松しのぶさん(34)は「子どもの栄養バランスを考えると、高くても野菜は買わざるを得ない。助かります」とキャベツをかごに入れた。
ニンジンとジャガイモを買った中区の石井友美さん(29)は2人目を妊娠中。「鉄分が必要だけど、葉っぱ物は特に高いのよね」とホウレンソウをうらめしそうに眺めた。最近は新聞のチラシで安い店を探しては、まとめ買いを心がけている。高い野菜は避け、安く買えたもので献立を考える毎日という。
■ □ ■ 同店で野菜・果物の仕入れを担当する八木稔さん(42)は「お盆の前ぐらいまで前年の7割程度と安かったのでなおさら高く見えますが、平均すれば、昨年と同じ水準」と話す。ただ、レタスやキュウリなど仕入れ値が3倍前後と高騰している一部の野菜については、2分の1カットなどにして店頭に並べ、値段を抑えて売っている。「少しでも買いやすい工夫をしなければ」
■ □ ■ 消費者側も「少しでも安く」と目線は厳しい。
特売コーナーを回っても、「高い」とこぼした中区の主婦(31)は曜日ごとに違うスーパーをはしごする。近隣の店ごとにある「特売日」を回って買っている。「夫の給料が手当カットで厳しいから」と苦笑い。野菜が高いこの夏は、家庭菜園を持つ実家に頼み込み、分けてもらったという。結局、買ったのはキャベツ1玉。いつもはレタスで作るサラダを「このキャベツで代用します」と話していた。
(8/29近郊知多版、名古屋版)
(8/29)
http://mytown.asahi.com/aichi/news01.asp?kiji=7861
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