2003年08月29日(金) 19時00分
「MSブラスト」作成の18歳少年、FBIが逮捕へ(読売新聞)
【シリコンバレー=館林牧子】今月中旬に世界中に感染を広げたコンピューターウイルス「MSブラスト」(別名ラブサン)について、AP通信は28日、米連邦捜査局(FBI)が18歳の少年がウイルスの作者の1人と特定し、29日にも逮捕する方針と伝えた。
逮捕容疑は、米連邦法に定められた「損害をもたらす意図のもとに故意にコンピューターウイルスを広めた罪」などが適用される見通しという。
AP通信によると、この少年の名前や住所は不明。「MSブラスト」には最初に出回ったウイルスを含め、複数の亜種が存在するが、そのうちの1つを作ったとみられる。
捜査の主体となったシアトルのFBIチームなどが米東部時間29日夕(日本時間30日早朝)に記者会見を開き、詳しい情報を公開するという。
MSブラストはマイクロソフト社製の「ウィンドウズ2000」「同XP」などの基本ソフト上の欠陥をついて感染する。同社は先月、欠陥を発見して修正用ソフトをインターネット上で配布していたが、対策を取っていなかった個人の使用者や小規模の企業などを中心に被害が広がった。
インターネットセキュリティ会社「シマンテック」社によると世界で推計50万台以上のコンピューターが感染した。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030829-00000511-yom-int