2003年08月28日(木) 21時03分
架空請求の苦情急増 ネット料金など20代男性が4割 「支払う必要ない」 /神戸(毎日新聞)
覚えのない料金を請求される「架空請求」の苦情が、神戸市生活情報センターに4〜7月の4カ月だけで昨年同期の6倍に上る925件も寄せられていることが分かった。電話や封書、電子メールで、利用していないインターネットの情報サービス利用料の請求や借りていない金の返済を求める手口で、同センターは「覚えのない場合は、支払わないように」と注意を呼びかけている。
同センターによると、同期間で01年度80件、02年度156件と年々急増。この4カ月の925件のうち、被害者の年代・性別は20代の男性が最多で367人。30代男性147人、40代男性105人と続いている。
請求名目で最も多いのはインターネットの出会い系サイトやアダルト番組の利用料金で、約8割に当たる752件。次いで借金の返済で96件。名目を示さないというケースも35件あった。
「3日以内に連絡しないと直接回収に行く」などと脅迫し、無視すると家族の勤め先に電話をかけてきて請求することもある。「気味が悪い」と支払ったケースが9件あった。約10万円を支払い、1週間後にさらに30万円請求されるなど、一度支払うと何度も請求する場合も多いという。
◆神戸市生活情報センター
同センターは「覚えのない場合は断りの連絡も必要ない。不安な場合はセンターに相談してください」と話している。問い合わせは同センター(078・371・1221)。 【大迫麻記子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030828-00000001-mai-l28