2003年08月28日(木) 00時00分

稲作柄「やや不良」（朝日新聞・）

　　東北農政局山形統計・情報センターは２７日、今月１５日現在の水稲の作柄概況を発表した。６月末以降の低温、日照不足が影響し、平年に比べ「やや不良」の状態だった。地域別では、最上が「不良」（作況指数９１〜９４）、庄内、村山、置賜の各地域が「やや不良」（同９５〜９８）と判断された。

　　冷害で大きな被害がでた９３年は、最上、村山、置賜が「不良」、庄内が「やや不良」だった。

　　同センターによると、今年は５月中旬〜６月中旬に気温が高く、日照時間が多かったことから、初期段階では順調に生育し、１平方メートルあたりの穂の数は「やや多い」状態になった。

　　しかし、６月下旬以降の低温、日照不足の影響で生育が緩慢になり、１穂あたりのもみ数は逆に、「やや少ない」という。また、稲の穂が出る出穂（しゅっ・すい）最盛期の８月１１日以降も雨が続いたため、「穂ぞろいはやや悪い」と見られるという。

　　粒の大きさや重さで判断する登熟は、出穂が平年に比べ６日ほど遅れたことも影響し、最上が「不良」、庄内、村山、置賜の各地域が「やや不良」だった。

あきたこまちは「著しい不良」に

　　農林水産省は２７日、今月１５日現在の品種産地別の水稲作柄概況を発表した。発表によると、県内産の水稲では、あきたこまちが「著しい不良」（作況指数９０以下）、ひとめぼれと寒さに強いとされる県の推奨米はえぬきは「やや不良」（同９５〜９８）だった。

（8/28）

http://mytown.asahi.com/yamagata/news02.asp?kiji=4032