2003年08月27日(水) 20時15分
ヤミ金融業者摘発に力 県警、「集中取締本部」を設置 /愛知(毎日新聞)
違法な高金利と脅迫まがいの取り立てで社会問題化しているヤミ金融業者の摘発に力を入れようと、県警は、生活経済課内に「ヤミ金融事犯集中取締本部」を設置した。
今月1日、改正貸金業規制法と改正出資法が公布され、無登録や高金利など違法行為に対する罰則が厳しくなったことから、全国の警察が捜査体制を拡充したり、摘発を強化している。警視庁や愛知県警などの合同捜査本部は今月半ば、「ヤミ金の帝王」といわれた指定暴力団山口組五菱会のナンバー2の男を逮捕した。
生活経済課は生活安全部だが、ヤミ金融が暴力団と結びつくことが多いため、刑事部の捜査4課や暴力団対策課と連携。県警の総合相談窓口の警務部の住民サービス課も協力し、25日に生活安全部長を本部長として60人態勢で「取締本部」を設置した。
生活経済課によると、昨年1年間に全国の警察が摘発したヤミ金融事犯は238件(うち愛知県警14件)だったが、今年は上半期(1〜6月)で既に229件(同20件)に上っている。また、同課に寄せられたヤミ金融関連の相談件数も今年上半期で402件に上り、昨年1年間の306件を早くも上回っている。【伊藤一郎】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030827-00000004-mai-l23