2003年08月26日(火) 12時03分
金銭的な見返りからSobigは「Fで終わらない」(ZDNet)
大量メール発信型コンピュータウイルスSobigの作者は「十二分に金銭的見返りを得られる可能性があるためSobig.F以降も亜種を作り続けていくだろう」との見方を、セキュリティの研究家らが示している。
Sobigは1月に初めて登場し、感染を始めた。Sobigはスパム業者の身元隠匿が可能な特別なソフトを備えるよう設計されており、感染した何万台というコンピュータが身元追跡不可能なスパムの送信に使われる可能性がある。
セキュリティ企業F-Secureのウイルス対策研究ディレクター、ミッコ・ヒッポネン氏は、Sobigの作者は感染したPCのリストをスパム業者に販売する可能性が高いとの見方を示す。「この場合、金設けという格好の動機がある」
Sobigは恐らく金銭的見返りを得ることができる初めてのウイルスであり、Sobig.Fを生んだプログラマーは活動をやめないだろうと、ネットワーク保護企業LURHQの上級セキュリティ研究者、ジョー・スチュワート氏は指摘する。
Sobig.Fは1週間前に感染を始めたが、ウイルス作者がポルノ画像に見せかけてUsenetニューズグループに投稿したことから広まったと見られている(昨日の記事参照)。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000022-zdn-sci