2003年08月26日(火) 09時44分
MS、いずれ通信市場も制覇の可能性(ZDNet)
IDCがこのほど発表した報告書で、インターネット電話の導入が進んでWeb電話会議のような先端サービスが利用されるようになれば、Microsoftは「通信業界の大手」として台頭するかもしれないと指摘している。
インターネットベースのVoIPシステムは、従来型の電話システムとは異なりコンピュータネットワーク上で運営される。その結果、VoIPシステムはソフトに大きく依存することになり、例えば一つの受信箱でボイスメールと電子メールの両方を処理するといった機能の追加は、大抵の場合、ソフトのアップグレードのみで実現される。
このため、Microsoftのような経験豊富なソフト会社は企業と家庭向けの電話市場に確実に食い込むことが可能だと、IDCのIPテレフォニープログラム担当マネジャー、トム・バロビック氏は話す。
Microsoftは電話機器メーカーのSiemens、Avaya、Mitelと協力して既にこうした先進的なアプリケーションの開発に着手しており、今後さらに多くの企業との提携が見込まれると同氏は予測する。
IP電話市場はほとんど際限がないほど大きなものになるとアナリストは予測しているが、これまでのところ、景気低迷の影響で電話システムのアップグレードは進んでいない。しかし企業とコンシューマーの消費が伸び始めれば「Microsoftは新市場を制覇する構えにあり、しかもこれは決して些細な市場ではない」とバロビック氏は指摘している。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000008-zdn-sci