2003年08月26日(火) 09時44分
DVDコピーツール掲載阻止は言論の自由侵害に当たらず(ZDNet)
DVD複製に利用できるコードDeCSSのネット掲載をめぐる裁判で、カリフォルニア州最高裁は8月25日、DeCSSのネット掲載を阻止することは、言論の自由の侵害には当たらないとする判断を下した。
DeCSSはDVDの暗号を解除してコピーできるようにするためのソフト。下級審では先に、同ソフトの掲載を阻止することは、米国憲法で定められた言論の自由に抵触するとの判断を下していたが、今回の判決ではこの判断が覆った。
この訴訟は業界団体のDVD Copy Control Association(DVD CCA)が、DeCSSをネットに掲載した人物数十人を相手取って起こしていたもので、DeCSSがオンラインに掲載されたことで企業秘密が侵害されたと訴えていた。
この日の判決で同最高裁は、DVDコードは公開を想定したものではないことから、この件に関する限り財産および企業秘密権が言論の自由よりも優先されると判断。さらに、DVD暗号化そのものの是非を問う論議に関して、このコード自体が重要な役割を果たすものではないと指摘している。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000006-zdn-sci