2003年08月26日(火) 17時09分
遺伝子操作で温暖化防止 樹木のCO2吸収能力向上(共同通信)
地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を減らすため、文部科学省は26日までに、遺伝子を組み換えてCO2吸収能力を大幅に向上させた樹木の開発に来年度から乗り出すことを決めた。
遺伝子を組み換えた作物や観賞用植物はすでに実用化されているが、温暖化防止を目的とした遺伝子組み換えに国が乗り出すのは初めてという。
ユーカリなどを対象に、CO2吸収能力を20%高めた樹種を開発する。開発主体は公募し、期間は5年。来年度予算の概算要求に約3億円を盛り込む。
同省によると、遺伝子操作で光合成の機能を強化するとともに、成長を速めることでCO2吸収を高める。土壌からの有害物質の吸収能力も高まり、環境浄化機能も向上する。
ユーカリはもともと成長が速く、乾燥や酸性土壌、害虫などの悪条件にも強いことから普及が見込まれるとしている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000116-kyodo-soci