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2003年08月26日(火) 02時40分

住基ネット本格稼働 「接続の中止を」 市民団体 熊本市長に申し入れ西日本新聞

 住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が本格稼働した二十五日、福岡市の市民グループ「住基ネット差し止め裁判を進める会・九州」のメンバー十五人が同市博多区博多駅東二丁目の総務省九州管区行政評価局を訪れ、片山虎之助総務相あてに住基ネットの廃止を求める要請文を提出した。

 同会の石村善治・福岡大学名誉教授共同代表が、行政相談の担当者に対し「国民すべてに付けられた十一けたの住民票コードは、国が国民を集中管理する番号になる。住基ネットは受け入れられない」などと要請文を読み上げた。

 福岡市中央区の警固公園では「STOP!IC付き住基カード発行」をテーマに集会。参加者たちは「住基カードを持っているだけで、どこを歩いているかカメラで把握されてしまう監視社会が現実に近づいている」「生活にほとんど役に立たない住基ネットは税金の無駄遣いだ」などと訴えた。

 熊本市では同日、住基ネットに反対する市民グループ「住基ネットを考える会・くまもと」メンバーが市役所を訪れ、同ネットへの接続中止などを幸山政史市長に文書で申し入れた。同会は「ネットの本格稼働により、個人情報が漏れる可能性が高まる」と指摘している。

■機器の接続不良で作動5時間遅れる 鹿児島・名瀬市

 住基ネットが本格稼働した二十五日、鹿児島県名瀬市で、住基カードを発行する際に暗証番号を打ち込めないトラブルが、午前九時の業務開始直後から約五時間続いた。原因は、機器をつなぐ配線の接続不良と判明。同市は「機器の配置換えをした際に接続不良が起きたらしい。今後、慎重な扱いを徹底したい」としている。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000026-nnp-kyu