2003年08月26日(火) 22時25分
[人めぼれ]薬害エイズ禍訴え続ける・一人芝居上演700回−−茅野明さん /大分(毎日新聞)
◇一人芝居「冬の銀河」上演700回−−茅野明さん(42)=久住町有氏
「薬害エイズ問題は風化しつつあるが、一人の男が生きた証しを残し、命の尊さを伝えていきたい」。「冬の銀河」は薬害エイズと闘い、96年に亡くなったHIV訴訟原告、草伏村生さん=ペンネーム=の人生を描いた作品。700回目は7月26日に久住町であった公演で達成した。
92年、薬害エイズの実態を訴える草伏さんの講演の前座として始めた。草伏さんの原作に、茅野さん作曲の歌などを取り入れ、薬害問題を問い直す内容。草伏さんが亡くなった後も全国を回り、公演を続けた。
90年代後半には中学・高校など年130回あった公演依頼も、最近は40回程度に。それでも観客の真剣さは変わらない。
「1000回公演が目標。人が共に生きていくことの大切さを訴え続けたい」と澄んだ目で話した。【藤平慶太】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000005-mai-l44