2003年08月25日(月) 23時24分
<ヤミ金>取り立てを苦に老人自殺 遺族が業者を告訴(毎日新聞)
ヤミ金融の取り立てを苦に自殺した横浜市中区の男性の妻(71)が25日、東京都台東区の貸金業者を出資法違反容疑で神奈川県警山手署に告訴した。同署は受理し、捜査する。
告訴状や会見した弁護士らによると、建築会社元社長の男性(70)は今年5月、台東区の業者から生活費5万円を借りた。9日後、出資法の制限利息の55倍に当たる2万2000円を払った。男性は昨年12月以降、他にもヤミ金業者7社から約80万円を借り、苦しんでいたため今年6月、都内のヤミ金被害者団体に相談。他の業者からの取り立てはほぼなくなった。
だが台東区の業者からは連日、取り立てが続き今月11日夜、自宅などで約2時間、執ような取り立てを受けて弁済契約書に署名させられた。男性は13日朝、自宅で首をつって自殺。遺書はこの業者の名を挙げ「おわびと自分自身のやすらぎを考えて死を選ぶ」「ヤミ金に追われると思うと生きた気持ちになりません」などとつづられていた。
妻は「数万円のために死ななければならないなんて悔しい」と話している。【安高晋、馬場理沙】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000115-mai-soci