2003年08月25日(月) 23時24分
<個人情報>告知徹底せずに電算化 岡山県倉敷市(毎日新聞)
岡山県倉敷市が、介護保険認定外の65歳以上を対象に10月から訪問ケアを始める「ケアネットワークシステム」で、痴呆の有無、家族構成、近隣住民との関係、生活習慣など個人情報を電算化するための事前聞き取り調査の際、データの運用方法や、自己情報の閲覧・訂正ができる権利の告知が不徹底で、拒否者が相当数出ていることが、25日分かった。
システムでは受給年金の種類や酒たばこなどの生活習慣も含め45項目を電算入力して点数化、5ランクの緊急度に応じて訪問頻度を設定する。聞き取り調査は約6万4000人を対象に、嘱託職員が昨年4月から続けてきた。
調査の際に、対象者に渡すチラシには「安心して暮らせるための基礎となる日常生活の様子をお尋ねするもの」と書かれているが、電算化して一元管理することなどは記されていない。
今年7月末までに約1万3000人のデータを入力したが、昨年度だけで約1000人が回答を拒否しているという。
清水彰久・同市高齢福祉課長は「調査員に運用方法などは口頭で相手に伝えるよう指導している。しかし、事前に手渡すチラシで、調査結果を電算処理して運用することを記載してなかったのは、配慮が不十分だった。今後は、明記したチラシを使用する」と話している。【小林一彦】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000082-mai-soci