2003年08月25日(月) 14時10分
住基カードの交付など開始 県内市町村(熊本日日新聞)
住基カードが出来上がり、職員から暗証番号についての説明を受ける市民=25日午前、八代市役所 | | |
住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が本格稼働した二十五日、県内全九十市町村でもIC付きカード(住基カード)の交付や申請受け付けが始まった。熊本市は受け付けのみで、発行には一週間程度かかる。
八代市では午前十時に最初の申請者が訪れた。職員がカード申請に必要な顔写真、身分証明書、印鑑を確認。専用の端末を操作して本人確認に必要な四けたの暗証番号も入力し、約三十分かけてカードができた。
第一号となった同市竹原町の無職水本敏春さん(59)は「会社を退職し、身分証明書になればと作った。個人情報については、ダイレクトメールが来るように既に漏れていると思うので、あきらめている」と話していた。
同市は、顔写真を忘れた場合でも職員が顔写真を撮影する仮設の撮影所も設置。本年度中は、人口の1%に当たる千枚の発行を見込んでいる。
熊本市役所では、大量の申請者に備え整理券も準備したが、午前八時半の受け付け後も申請者はまばら。担当者は「もっと多くの市民が詰め掛けるかと思っていたが、予想よりはるかに少ない。今後も周知徹底に努めたい」と話していた。
県市町村総室によると、県内のカード発行手数料はいずれも五百円。施設予約など条例でカードに付加できる独自サービス導入は、全自治体が見合わせた。
http://kumanichi.com/news/local/main/200308/20030825000180.htm