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金融庁は今回の検査で、システムを完全に統合しても、万全に稼働するかどうかなどをチェック。また、経営の最重要課題としてグループをあげたシステム統合への取り組みが行われているか、事前のテストが万全に行われるか、トラブルが発生した場合の危機管理態勢は十分か、などについても検証する。
みずほは旧第一勧業銀行、旧富士銀行、旧日本興業銀行の合併・再編に伴い、システムを統合した直後の昨年4月、大規模なトラブルを起こし、金融庁から業務改善命令を受けた。全面統合の時期を16年春まで延長し、グループをあげたシステム整備を続けている。
しかし、先月22日、みずほコーポレート銀行が証券管理業務を行う新システムを稼働させたところ、データの送受信ができなくなるトラブルが発生。約1800件の取引が遅れ、行員が手作業で処理を行った。
行内からは「今回のトラブルの原因は旧富士銀と旧興銀のシステムを統合したこと。事前テストも不十分で、バックアップシステムも機能しなかった。経営陣はシステムのことが全く分かっておらず、相変わらずの失敗を繰り返している」(中堅行員)との批判が噴出している。
みずほが三度、システムトラブルを起こすという不安は、金融危機への不安に直結する。危機の回避を最大の使命とする金融庁は何としてでもトラブルを防ぎたいが、金融庁内には「みずほのシステム担当者は気位が高く、検査に協力的でない」という不信感もあるという。
みずほのシステムトラブルという「金融危機の火種」はまだ消えていないようだ。
ZAKZAK 2003/08/25