2003年08月23日(土) 11時46分
コンピューターウイルス猛威 対策ソフトに特需(中日新聞)
【愛知県】多数のパソコンを使用不能にするなど、全世界にまん延して猛威を振るった「ブラスター」などコンピューターウイルスの被害拡大を受けて、対策ソフトの売れ行きが急速に伸びている。中部地方の量販店でもパソコン利用者が次々と買い求め、品切れになった商品も出た。
パソコン量販店が立ち並ぶ名古屋市中区大須でも、各店舗が軒並み対応に追われている。
Superコンプマート大須メガタウンでは、ブラスター被害が表面化した十二日に顧客からの問い合わせが増え、一日当たりの販売本数は通常の五倍から六倍を記録。品切れになったソフトもあるが、「入荷はメーカーの回答待ちで、見通しが立っていない」という。
OAシステムプラザ大須店は、被害パソコンのウイルス駆除と対策ソフトのインストール、感染防止策まで一貫して請け負うサービスを行っているが、このところ申し込みが一日数十件に達している。
「パソコンの状態にもよるが、通常は即日の引き渡しをしている。しかし今は翌日になってしまうこともある」という混雑状態だ。
「同僚のパソコンが感染したので、念のために買った」という男性会社員(50)は「ウイルス攻撃に弱いという基本ソフト(OS)の問題が解決しないと、同じことはまた起こるのでは」と顔をしかめていた。
一方、ソフトメーカーは追加出荷に追われている。
ウイルス対策ソフト大手のシマンテック(東京)によると、ブラスター禍以降、販売本数は一時、五倍強に上った。ソースネクスト(同)も、通常の六倍売れた日があるという。トレンドマイクロ(同)も「売れ行きが伸びた」としている。(中日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030823-00000016-cnc-l23