2003年08月22日(金) 00時00分
愛知でもアマメシバ被害か 愛用の母娘、重い気管支炎 厚労省が注意呼びかけ (東京新聞)
東南アジア原産の木「アマメシバ」を粉末状にした健康食品を摂取していた名古屋市の70代の母と50代の娘が重い気管支炎を発症し、娘はほぼ寝たきりの状態になっていることが22日、分かった。
2人の主治医は「今のところアマメシバ以外に原因は見当たらない」としている。鹿児島県でも摂取した女性1人が同様の気管支炎で入院しており、厚生労働省は都道府県などを通じてあらためて注意を呼びかけた。
厚労省基準審査課によると、名古屋市の母娘が摂取した商品は「久司道夫のあまめしば」。2人が同時期に発症したことなどから、主治医が同課に報告した。
2人によると、母は2001年6月から、娘は同年9月から、昨年1月ごろまで1日3回、粉末を豆乳に混ぜたりして飲み続けた。娘は昨年3月に呼吸困難となり、翌月入院。母もその後入院し、いずれも気管支の先端部分が詰まる閉塞(へいそく)性細気管支炎と診断されたが、原因は分からなかった。
今月4日、厚労省が鹿児島市の事例を公表した報道を知り、初めて疑いを持った。2人は既に退院しているが、娘は酸素吸入が欠かせず、ほぼ寝たきりの状態。母も常に脈拍が高く、日常生活に支障が出ており、母娘とも3級の障害者認定を受けているという。
2人に販売した東京都内の業者は「当社製品で健康被害の報告はなく、アマメシバの販売は続けている。安全性も確認している」としている。
厚労省には今月4日以降、鹿児島県と今回の名古屋市の事例以外にも、横浜市の2人など因果関係が明確ではない健康被害情報がほかに4件寄せられている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030822/fls_____detail__083.shtml