2003年08月22日(金) 19時58分
新種ウイルス 新たに314台が感染−−松本市役所公用パソコン /長野(毎日新聞)
◇情報系LAN運用を停止
松本市役所の公用パソコン1台が新種のコンピューターウイルス「ブラスター」に感染し、市が住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)を一時切断した問題で、同市は21日、新たに公用パソコン314台が別のウイルスに感染していたことを明らかにした。感染したのは「情報系」の庁内LAN(構内情報通信網)につながるパソコンで、同回線の運用を停止した。
市によると、住基ネットなどが入る「業務系」の回線に影響はなく、今回は住基ネット切断の処置は取っていない。情報系は職員の庁内連絡やインターネットなどに使われている。同市で300台以上がウイルスに感染したのは初めて。
このウイルスはブラスターの後続ウイルス「MSブラストD」(別名「ウエルチ」)。職員が自宅に持ち帰って作業し、19日にブラスターへの感染が判明した1台が同ウイルスにも感染しており、LANを通じて広がったらしい。
復旧には一両日かかる見込み。今回の問題で市は20日、要綱に基づき、公用パソコン持ち帰り禁止の徹底などを通達した。上條温・情報政策課長は「職員への周知が甘かった。不注意にせよ故意にせよ(ウイルスが)内部に侵入されると、対応が非常に難しい」と話した。【武田博仁】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000004-mai-l20