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インターネットオークションに他人のIDとパスワードを使って接続し、金をだまし取ったとして警視庁は22日、札幌市南区真駒内上町1丁目、バス運転手大川富志郎容疑者(40)を電子計算機使用詐欺と不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕した、と発表した。代金振込先にしていた五つの銀行口座に約60件、約320万円の入金が確認されたという。大川容疑者は「ギャンブル好きで生活費に困り、計画した」と容疑を認めているという。
ハイテク犯罪対策総合センターと亀有署の調べでは、大川容疑者は3月12日から4月2日にかけて、ヤフー(東京都港区)が運営するネットオークションに横浜市内の大学院生(22)のIDとパスワードを使って計11回接続。自分で出品したパソコンを大学院生名義で落札し、同社の立て替え払い制度「ヤフーペイメント」を使って決済し、ヤフーから代金7万7500円をだまし取った疑い。ヤフーは大学院生に請求していないという。
ヤフーオークションは取引内容を落札者が評価する欄があり、落札者のIDを第三者が見ることができる。落札するにはIDと同時にパスワードを入力しなければならないが、大川容疑者は、IDの数字部分の一部をパスワードにする例があることに注目してこの数字を入力し、落札していたという。
ペイメントは銀行口座などの個人情報を落札した相手などに教えたくないという要望が相次ぎ、ヤフーが1月に導入していた。
ヤフーの広報担当者は「悪用されたことは大変残念。パスワードがIDから類推されないよう、オークションのサイト上で改めて利用者に注意を呼びかけ、決済サービスで本人確認などセキュリティー強化を検討している」と話している。(08/22 13:27)