2003年08月22日(金) 11時39分
自己破産宣告38%増 県内の今年上半期(中日新聞)
【静岡県】二〇〇三年上半期(一−六月)に静岡地裁に自己破産を申し立て、破産宣告を受けた個人は三千五百六人で、前年同期に比べ37・9%増えたことが、民間信用調査会社・静岡商工データの調査で分かった。集計を開始した九六年以降、七年連続で過去最高を記録した。
地区別は、西部地区千五十六人(前年同期比56%増)、中部地区千二百六十四人(32・9%増)、東部地区千百八十六人(29・6%増)だった。
前年二位だった浜松市が75%増の六百五十一人で、旧静岡市(五百七十一人、26・9%増)と入れ替わってワースト一位になるなど、西部地区の増加が目立つ。三位には旧清水市(二百八十八人、44・7%増)が続き、上位三市で県内全体の43・1%を占めた。
また、裁判所の認可した再生計画に基づいて返済を行えば、持ち家などの財産を手放さずに済む「個人債務者再生法」の利用者は、307・7%増の百五十九人と増えた。
静岡商工データは「長引く景気低迷に加え、借り手個々人も借金や破産自体を安易に考える傾向にあり、今後も破産件数が増加する可能性は高い」とみている。(中日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000012-cnc-l22