2003年08月22日(金) 11時55分
バグダッド国連施設爆破でイスラム組織が犯行声明(読売新聞)
【カイロ=岡本道郎】アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ「アル・アラビーヤ」は21日夜、バグダッドの国連現地本部爆破事件について、「第2ムハンマド軍・武装の前衛」と名乗るイラクのイスラム組織が犯行声明を出した、と伝えた。同事件で犯行声明が出たのは初めてだが、「武装の前衛」という組織については、これまで知られておらず、その実態や国際テロ組織アル・カーイダとの関連の有無などは不明だ。
同テレビなどによると、アラビア語で2ページからなる声明は、犯行を認めた上で、「米国のイラク侵略を止められなかった」として国連を批判。さらに、「我々は十字軍(米国及び米国を支持する外国勢力)の血を流すことに一瞬のためらいもない。(イラクにいる)すべての外国人に対する戦いを続け、(国連現地本部爆破と)同様の作戦を実行する」と警告した。
声明はまた、アラブ人やイスラム教徒でも米国を支援すれば攻撃対象になるとして、アラブ諸国にイラクに派兵しないよう求めている。
同テレビは、声明は21日に入手したとしているが、入手方法などは明らかにしていない。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000102-yom-int