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おれおれ詐欺の代表的な手口は、高齢者に「おれだよ」と電話をかけて息子や孫と信じ込ませ、交通事故の示談金などと称して、指定の銀行口座に振り込ませるもの。五月ごろから首都圏で多発している。
県警の集計によると、五月中旬に相模原市内で最初の被害があったのを皮切りに、七月末までの二カ月半で既遂が計三十件、未遂が計十二件に上った。一度の被害額は五十万円前後が中心だが、二百十万円をだまし取られた被害者もいた。未遂の中では一度に三百万円をだまし取ろうとするケースもあった。
被害者は六、七十代の高齢者を中心に四十七−九十一歳までで、女性が約六割。被害は県内全域に広がっている。
振り込ませる口実は、交通事故の示談金や車の修理代が約八割で、ほかに妊娠の中絶費用、借金の返済というのもあった。いずれも「おれだよ」という電話は平日の午前十時から午後二時ぐらいにあり、その日のうちに指定の銀行口座に振り込まれるケースが多かった。
被害は今月に入っても相次ぎ、横浜、逗子、海老名市などで十件ほど確認されている。県警では「未遂や被害に遭ってもだまされたことに気付かない場合、警察に届けないので、実際は犯人からの電話はもっと多い。ほぼ毎日高齢者が狙われている」と指摘。「話が本当の場合もあるので振り込む前にもう一度、自分の息子や孫に電話して、話が真実かどうか確認してほしい」と防止策を呼び掛けている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20030821/lcl_____kgw_____000.shtml