2003年08月21日(木) 00時00分
遺伝子組み換え大豆をすき込み遺伝子組み換え大豆をすき込むトラクター=中主町内で(朝日新聞・)
中主町の水田20アールで、農家らでつくる「バイオ作物懇話会」(本部・宮崎市、長友勝利代表)が試験栽培している遺伝子組み換え大豆について、県、中主町、農協の三者から試験栽培を自主的に中止するよう求められた懇話会員の農家が20日、トラクターで遺伝子組み換え大豆をすき込んだ。
県や中主町、農協の職員らが立ち会った。除草剤に耐性がある遺伝子組み換え大豆と、周囲で栽培中の普通の大豆がトラクターですき込まれた。
作業を見守った懇話会の長友代表は「除草剤がまかれても大豆が育つかを確認するためだった。収穫が目的ではなかったので残念だが、地域の事情を配慮して自主的に中止した。今後、時間をかけて理解を求めていきたい」と話した。
開花前の刈り取りなどを指導するよう国松善次知事らに、環境、消費者団体の責任者らと連名で要請書を送った県環境生活協同組合の藤井絢子理事長は「遺伝子組み換え大豆がすき込まれて安心した。今後は県が作るガイドラインに注目したい」と述べた。
(8/21)
http://mytown.asahi.com/shiga/news01.asp?kiji=3234
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