2003年08月21日(木) 00時00分
「おれおれ詐欺」今月4件の被害 秋田(河北新報)
高齢者宅に親族を名乗り「おれなんだけど…」などと電話をかけ、現金をだまし取る「おれおれ詐欺」事件が、8月に入って秋田県内で相次いでいる。県警は「不審に思ったら警察に届けて」と注意と情報提供を呼び掛けている。
県警によると、詐欺の手口は、「おれだけどおばあちゃん?東京で事故を起こした。示談で金が必要だから大至急銀行口座に現金を振り込んでほしい」と電話をし、被害者に孫と思い込ませ、本人確認しないまま現金を振り込ませるなど。中には2人が電話口に出たこともあったという。
被害は8月に4件あり、秋田署管内が2件、秋田臨港署と大曲署管内がそれぞれ1件。5月下旬にも本荘署管内で1件あったという。被害者はいずれも70歳以上の高齢者で、被害額は本荘署管内の15万円以外は1人80万円—120万円にのぼる。
口座の種類は個人名義が中心で、いずれも都銀の関東地方の支店。昼ごろに連絡を入れその日に振り込みを要求しているという。電話の主はいずれも若い男で標準語を話すが、同一犯かグループ犯行かなどの犯人像は特定できていない。現在、捜査一課などで詐欺事件として捜査している。
県警は「孫かわいさに振り込んでしまうお年寄りにつけ込んだ悪質な犯行。電話を信用せず本人に確認してほしい」と話している。
http://www.kahoku.co.jp/news/2003/08/20030822t43004.htm