2003年08月20日(水) 21時45分
<弁護士バッジ>ネットオークションに出品 日弁連が注意喚起(毎日新聞)
弁護士が胸に付けるバッジ(弁護士記章)3個が、今年6〜7月にインターネット上のオークションに出品されていたことが分かった。バッジを貸与している日弁連は、悪用される恐れもあるとして、オークションを運営する「ヤフー」に出品者と落札者の情報を開示するよう求めている。また、昨年のバッジの紛失届が会員の1%以上に当たる248個に上っており、日弁連は会員に管理の徹底を呼びかける。
ヒマワリの花をデザインしたバッジは、財務省造幣局で作られ、裏に数字を刻印したうえで、日弁連が弁護士に貸与している。正式な身分証ではないが、裁判所や警察署への出入りが比較的容易になる。
日弁連によると、出品されたのは6月に2個、7月に1個で、掲載された写真などから本物とみられる。7月出品分は、約15万円で落札されたという。また、6月に出品された2個は刻印からいずれも10年以上前に紛失届が出されていたことが確認された。
ヤフーはガイドラインで「公的機関の発行による免許・許可証」を出品禁止としているが、弁護士バッジはこれに該当しない。オークションに参加するユーザーは有料で会員登録しているが、ヤフーは、登録の際の個人情報は原則開示していない。
日弁連広報課は「弁護士をかたった詐欺行為なども懸念されるため、ヤフーにバッジの今後の出品禁止も求めているが、まだ回答がない」と話している。【清水健二】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030821-00000031-mai-soci