2003年08月20日(水) 00時00分
福島松ケ丘病院 入院患者に浴室清掃(朝日新聞・)
県、管理不備で改善命令 入院患者に浴室の清掃をさせるなど管理体制に不備があるとして、県は19日、保原町にある医療法人湖山荘福島松ケ丘病院(山本俊昭院長、176床)に対し精神保健福祉法に基づく改善命令を出した。
県障害者支援グループは、関係者からの情報提供を基に7月14日に同病院を立ち入り調査した。
その結果、さらしの帯で窓の取っ手に体の一部を縛るなどの不当な身体拘束があったことや、入院患者に対してデイルームや浴室の清掃をさせる、病院外で患者が清掃業務に従事していたことを病院が把握していない、隔離患者について毎日1回以上の診察が必要だが、確認できないなど8項目について指摘、改善計画を提出するよう命じた。
身体拘束をする際には、特別につくられた綿入り帯などを使わなければならないという。また、同病院は浴室の清掃などを患者に当番表をつくって担当させていた。共有スペースの清掃は「使役に相当する」として、県は昨年11月に立ち入り調査をした際にも中止するよう命じたが、改善されていなかったという。
このほか、診療録の不備や看護職員の不足、入院患者の預かり金について不適切な管理がされていることも指摘し、改善を求めた。改善状況を確認するため、県は年度内に実地指導をする方針だ。
(8/20)
http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=4568
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