2003年08月20日(水) 21時33分
「ドン・キホーテ」都など指導で薬のTV電話販売中止(読売新聞)
薬剤師が不在となる時間帯に、テレビ電話を使って薬剤師が客と応対、医薬品販売を行っていた総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」(本社・東京)が20日、厚生労働省や東京都などの“指導”を受け入れる形で、今月末でテレビ電話販売を取りやめると発表した。
替わりに来月から「人道的対応」として、深夜、緊急に薬が必要となった人に、テレビ電話で薬剤師が相談に乗り、薬を無料で配布するという。
薬事法は、薬局・薬店は薬剤師を常駐させなければならないと定めている。同社によると、「薬剤師不足で必要な人数が集められず、深夜など薬剤師がいなくなって医薬品を販売できない時間帯が生じる」ことから、今月1日、都内10店舗で、こうしたテレビ電話販売を始めた。
しかし、厚労省や都から「薬剤師は対面で服薬指導しなければならず、テレビ電話販売は薬事法に抵触する」と伝えられたため、新商法の中止を決定した。
この日記者会見した同社の安田隆夫社長は、「テレビ電話販売は人道的な立場から始めたもの。販売中止ははなはだ不本意だ」と述べた。
来月からは、同じ10店舗で必要最低限の薬の無料配布を行うが、再度、厚労省から指導を受けた場合は、「徹底的に戦う」という。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030820-00000213-yom-soci