2003年08月20日(水) 09時16分
新ワームとウイルスの2重攻撃でネットワーク渋滞(ZDNet)
MSBlastワームの新たな亜種「MSBlast.D」(W32.Welchia、W32/Nachiなどとも呼ばれている)と、大量メール送信型ウイルスSobigの新たな亜種「W32/SoBig.F」の影響で8月19日、大量のネットワークトラフィックが発生し、一部企業でシステムの速度が低下している。
MSBlastの新亜種は18日から拡散を開始。一方、W32/SoBig.Fは19日に出現して企業のメールサーバを洪水状態に陥れている。
このダブルパンチによって問題が起きている企業もあるが、インターネット全体には及んでいないと、Network Associatesの研究員ジミー・クオ氏は話す。
MSBlastの新亜種は脆弱性修正のためのパッチをダウンロードするという、一見好意的な機能を備えているが、従来のMSBlastワームよりも高速で拡散し、多数のネットワークでトラフィック障害を引き起こしている。
従来のMSBlastが同時に20のネットワークアドレスに拡散を試みていたのに対し、Nachiは300のアドレスに拡散を試みるため、感染スピードははるかに高速になっている。
一方、SoBigウイルスの今回の亜種も問題を引き起こしており、電子メールサービス提供企業MessageLabsは攻撃開始から数時間で、このウイルスが添付されたメール10万通以上を遮断した。
このSoBig.FウイルスはWebページおよび感染したコンピュータのアドレス帳から電子メールを生成し、自分のコピーを送りつける。感染メールの件名は「Your Details」「Re: Approved」「Thank you!」などとなっている。また同ウイルスは、感染したコンピュータからアクセスできる共有ネットワークのHDDに自らをコピーすることでも拡散する。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030820-00000016-zdn-sci