2003年08月19日(火) 00時00分
豚レバーからE型肝炎 生で食べないよう呼び掛け (東京新聞)
北海道内で市販されていた豚レバーの一部からE型肝炎ウイルスが検出されたことが分かり、厚生労働省は19日、豚由来食品は生で食べないよう呼び掛ける通知を都道府県などに出した。
豚レバーからのE型肝炎ウイルス検出は18日付の英科学誌に自治医大の岡本宏明教授(感染免疫学)が報告した。
それによると、北海道の食料品店で市販されていた豚レバー363点を調べたところ、約2%に当たる7点からE型肝炎ウイルスが検出された。
2001〜02年にE型肝炎を発症した道内の患者10人に食事歴を質問した結果、9人が発症前8週間以内に豚レバーを食べており、加熱不十分な豚レバーからの感染が疑われた。
E型肝炎は主に食べ物や水を通じて感染し、大半は一過性で治るが、まれに劇症化して死亡するケースもある。今月初めにシカの生肉による感染が国内で明らかになったが、加熱調理すれば感染の危険はない。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030819/fls_____detail__061.shtml