2003年08月18日(月) 09時55分
パレスチナ難民キャンプからP2Pサービス(ZDNet)
ヨルダン川西岸のジェニン難民キャンプで、映画・音楽業界に立ち向かう新たなファイル交換サービスが浮上している。業界側の海賊版撲滅運動が国際問題に発展するかもしれない。
このサービスの名称は「Earthstation 5」。P2Pサービス各社が合法企業としての名声確立を模索する中で、Earthstation 5は国際著作権ルールを公然と破っている。この過激な新世代ファイル交換ネットワークは、ネットプライバシー保護措置の効果を試す、新たなテストケースともなりそうだ。
全米レコード協会(RIAA)が個人を相手に数千件の著作権訴訟を起こす時期が迫っているとの観測から、ファイル交換者らは、提訴を免れようと、新サービスをあれこれと物色中だ。EarthStation 5の共同創設者、ラス・カビール氏は、「われわれはパレスチナ難民キャンプの中にいる。ジェニン難民キャンプにサーバを入れるプロセスはそう多くない。もしそうしたいなら、われわれとしては歓迎する」と語っている。
Earthstation 5は、知的財産に関する強力な法律が存在せず、利用者に監視から逃れる保護壁が提供された地域での著作権無視のネットワークとして、映画・音楽業界の新たな悪夢となりそうだ。実際、同社は領域上、免責が適用されることへの自信を示しており、自社のサーバから直接、ターミネーター3やトゥームレイダーなどの初公開映画やフルアルバムのダウンロード提供を行っている。
BlubsterやFiletopiaといったほかの新世代ファイル交換ネットワークと同様、Earthstation 4は自らを主に匿名サービスとうたっている。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030818-00000066-zdn-sci