2003年08月18日(月) 09時45分
MSブラウザ敗訴の評決、競合各社にも広く影響?(ZDNet)
MicrosoftとそのブラウザInternet Explorer(IE)に特許侵害があったとする陪審評決を受けて、次にターゲットになりそうなブラウザ企業はどこかをめぐって憶測が流れている。
Eolas Technologiesは8月11日、Microsoftに対する特許訴訟に勝訴した。Eolasはカリフォルニア大学からスピンオフした会社。正社員は元同校研究者のマイク・ドイル氏1人きり。製品は全く出していないが特許を数件保有、投資家を100人抱えている。シカゴの連邦地裁は、IEがEolasの知的財産権を侵害したとの判断を示した。
この判断で特許侵害とされたアプレットとプラグインは、Microsoft以外のWebブラウザにも主要機能として使われていることから、Eolasの動きはOpera SoftwareやMozilla、KDEなどにも影響を及ぼす可能性がある。さらにはRed Hat、SuSE、Apple Computer、Hewlett-Packardなど、これらブラウザの再配布に当たっているベンダーもターゲットにされるかもしれない。
専門家によると、特許侵害の評決は控訴審で覆されることがよくある。そしてMicrosoftは連邦控訴裁での法廷闘争に備えている。
しかし、控訴審でも評決が支持された場合には、世界中のブラウザメーカーとディストリビューターは、支払いの覚悟をした方がいいとEolasの弁護士は語っている。「米国特許を侵害する製品を作っている人は全員、特許法に準拠する措置を取る必要がある」と取材に応じたEolasの弁護士は語った。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030818-00000043-zdn-sci